The Beatles 改めて

The Beatles について、改めて解説していく

マジカル・ミステリー・ツアー

マジカル・ミステリー・ツアー

マジカル・ミステリー・ツアー https://aboutthebeatles.com/magical-mystery-tour-lp より

「マジカル・ミステリー・ツアー」は、ビートルズの 9枚目のアルバムとして、1967年12月8日に発売された。

 

リリース前には 2枚のシングルも発売されている。


A面:"All You Need Is Love" B面:"Baby, You’re a Rich Man" 1967年7月7日発売

All You Need Is Love

All You Need Is Love https://aboutthebeatles.com/all-you-need-is-love-single より

A面:"Hello, Goodbye" B面:"I Am the Walrus" 1967年11月24日発売

Hello, Goodbye

Hello, Goodbye https://aboutthebeatles.com/hello-goodbye-single より

シングルについては別途話そう、長くなる。

 

「マジカル・ミステリー・ツアー」は、ビートルズの黄金期ど真ん中。

 

残り枚数少ないが、それらのクオリティー、重みは、ここまでを下手したら超える。

 

大谷翔平が屡、「ショーヘーはもはや、別の次元、別の惑星を生きている」と云われるが、ビートルズのこの頃が正にその真っ只中。

 

この頃のビートルズは、音楽という側面で、世界で最も注目され、世界で最も最先端を突っ走り、誰も予測出来ない風貌、ファッション、音を未だに色褪せない形で世に排出していた。

 

音楽という側面では、世界を支配していた。

 

クラシカル音楽も完全に巻き込んでおり、プロの奏者の一人は、「ビートルズの収録が人生で一番緊張した」と云う程、彼らすら完全に支配していた。

 

ビートルズの音楽自体はスタンダードジャズのカラーが薄いが、著名ジャズ奏者も収録に参加したり、ビートルズをカバーする著名ジャズ奏者もビートルズ現役の頃からいて、現役のポップ・ロックバンドとしては異例のジャズ・スタンダード化の速さだった。


ビートルズは、全世界の音楽マニアを魅了していた。

 

これには再び、ジョージ・マーティンの名を出さねば纏まらない。

 

ジョージ・マーティンは以前にも話したように、クラシカル音楽、及びその音楽理論に精通していたが、同様にジャズの理論にも明るかった。

 

ジャズはアメリカの黒人による発祥で、その音色も、その理論も、アフリカをルーツとしている。

 

ジャズの特徴の一つは、正確さは不要という考え。

 

例えば世界的有名な日本人ジャズピアニストの山下洋輔は、両肘などでグシャグシャに鍵盤叩いたりする。

 

私が大好きなセロニアス・モンクも音を外しまくるが、その外し方が絶妙に良い。

 

私は畑をしており、「自然農」という概念で作物を育てているが、自然農とも共通するのが、「ルールは無い」ということ。

 

ビートルズにもルールが無いが、ビートルズはイギリスから発祥しているのでその文化を背景にその音質を持つ。

 

ジャズはその一つの分野、ジャンルであり、クラシカル音楽も一つの分野、ジャンル、ビートルズも一つの分野、ジャンル。

 

ビートルズのみが、音楽史において、ビートルズのみが、単体で一つの分野、ジャンルと位置付けれる。

 

私的には。

 

「マジカル・ミステリー・ツアー」に話を戻すが、これは前回の記事でも述べたように、EP。

 

私の認識する EP は、シングルのレコード盤よりややサイズが大きく、各面 2、3曲ずつ。

 

イギリスで当初リリースされた「マジカル・ミステリー・ツアー」は、シングル盤と同じサイズな為、私の所有する EP の A面B面それぞれが、シングル盤サイズの A面B面に収録され、シングル盤サイズ2枚組のセットとしてリリースされている。

 

何か新しいことをやらないと気が済まない。

 

大谷翔平の如く。

 

サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と同様、この EP でもジョンは裏部屋で何やってんだかで出番が少なく、楽曲数はジョージのそれに近く、この頃のビートルズは完全にポールが支えていたと云える。

 

それでも、ジョンはジョンで決して侮れないし、ポールも当然そこはわかっている。

 

というより、ジョンはポールにとってすら、カリスマなのだ。

 

「マジカル・ミステリー・ツアー」の収録曲とリードボーカルは下記。


1枚目A面:
1.    "Magical Mystery Tour" ポール・ジョン
2.    "Your Mother Should Know" ポール

 

1枚目B面:
1.    "I Am the Walrus" ジョン


2枚目A面:
1.    "The Fool on the Hill" ポール
2.    "Flying" 無し(インストロメンタル)

 

2枚目B面:
1.    "Blue Jay Way" ジョージ

 

"Magical Mystery Tour" はポール、一部ジョン。

 

EP のタイトル曲にして、同タイトルのビートルズ制作・主演テレビ映画のテーマ曲。

 

この曲はコーラスが半分以上を占めており、リードボーカルが短い。

 

基本的にポールの曲だが、一部ジョンのところは原曲にジョンの助言で加えられ、その更に一部はジョン作詞という経緯で、加えられた部分の作曲がどちらかは不明。

 

ビートルズの楽曲に不要な部分は一切無いと云える程、加えられた部分は曲全体の構成に完全にマッチしている。

 

ポールもまたジョンにある種を羨望を持ち、ハードドラッグ漬けのジョンの "Being for the Benefit of Mr. Kite!" のような、サーカス物語にサイケデリックを盛り込んだ曲の展開をここに取り入れている。

 

マジカル・ミステリー・ツアーという架空のサイケデリックツアーに行くのが歌詞の内容で、当然音もサイケデリック

 

別の惑星から、「完璧な曲」という神による賜物を地球に送られてきたような、世界を魅了する芸術性の高さ。

 

クラシカル音楽の楽器もロック調に多用している。

 

クラシカル音楽奏者達を、完全に操っている。

 

どこまでも、大谷翔平の如く。

 

"Your Mother Should Know" はポール、も、ポール。

 

このタイトルは二つの受け止め方が出来る。

 

一つは「あなたのお母さんなら知っている」、もう一つが「あなたのお母さんは知っておくべき」。

 

普通にその前のバースから聴いたら前者なのだが、"She's Leaving Home" から続く残像が、ウッドストックのような映像を生み出し、そのように聴くと、サビの意味が完全に後者になるのだ。

 

そして、ポールの狙いは、当然後者。

 

この、どちらでも受け止めれる感を出しているポールの歌詞の詩のセンスは、神がかっている。

 

バースが非常に短く、一行歌い切ったらサビでサビは 2回繰り返され、「もう一回歌いよ」という前置きで、一番の歌詞が繰り返される。

 

メロディーは、あいかわらず美しいし、極めている。

 

2番があるのに 1番を繰り返すのも、どうせ世界初。

 

"I Am the Walrus" はジョン、この EP で唯一。

 

サイケデリック・ロック

 

サビが「俺は卵男、俺は卵男、俺はセイウチだ!グーグーカチュー!」。

 

何言ってやがる。

 

行っちゃってる。

 

堀内健か。

 

ランジャタイか。

 

日本人による YouTube動画で、一人は音楽大学院生、一人は音楽理論研究者がこの曲について語り合っているのだが、至るところで「ジョンは、エグいです」と絶句するのを観たことがある。

 

"I Am the Walrus" は音楽理論的に「ロック史上でも異例の実験性」が詰め込まれた曲として、多くの音楽家・研究者を驚愕させている。

 

ジャズの不協和音を多用する考えをジョン流に繰り広げられ、音楽史上に孤立しているとも云える、他のどの曲とも類似しない。

 

これはジョン流ジャズであり、世界で唯一、この曲がジョン流ジャズと云える一つの分野、ジャンルである。

 

ここが正に、ジョン・レノンの天才性、ポール・マッカートニーとは異なるが、引けを取らない天才ぶり。

 

さすがクレイトン・カーショー

 

"The Fool on the Hill" はポール、勿論、ポール。

 

ポールの探求は止まらない。

 

またしても美しいメロディーの、またしても名曲。

 

ポール、やはり、大谷翔平の如く。

 

今気付いたのだが、ビートルズは、縄文である。

 

古事記日本書紀では縄文は神代とされている。

 

ビートルズは神代であり、つまり、縄文時代は何万年も、ずっとビートルズを聴いていたような時代なのだ。

 

1967年8月27日、ブライアン・エプステインがアスピリンの過剰摂取で死去した。満32歳没。

 

自殺が囁かれているが、詳細は割愛する。

 

"The Fool on the Hill" は、エプスタイン逝去後、初めてのレコーディングとなった。

 

大衆には理解されていないが、実際には賢い孤独な人物を題材にしている。

 

以前にも述べたように、ポールはジョンの "Nowhere Man" に影響され、この曲と "Eleanor Rigby" 孤独な人にスポット当てられ、描写である。

 

 "Eleanor Rigby" は物語風、"Nowhere Man" と "The Fool on the Hill" は描写のみ。物語の展開は無い。

 

美しさは変わらず、"Eleanor Rigby" や "Nowhere Man" とは、もはや次元が異なっている。

 

"Flying" は、インストロメンタル。

 

つまり、ボーカルが無い。

 

この曲は、ハードドラッグ界隈の若本達を「チル」させる歌。

 

クレジットは四人全員となっているが、そんなわけがない、ポールが作った。

 

この曲の輪郭をセッション風に構築したので全員がクレジットに加わっている。

 

裏部屋で何してんのかのジョンは、無条件で常に加わっているが。

 

ジャイアンか。

 

"Blue Jay Way" はジョージ、チル。

 

ジョージは元々から控え目な故、超人ジョンが陰りを見せるとは異なり、最初からそこにいる印象の方が強い。

 

自制能力の欠如、というより、「放っておいてくれ」な感じで、ジョンも同じだが、ジョンにとっては、ジョージというハードドラッグ仲間がいたからここまでオーバードーズだったとも云える。

 

ポールもリンゴも、ハードドラッグ、このコンテキストでは LSD、を摂取していたが、ジョンやジョージのレベル程では遥かなかった。

 

リンゴは試した程度、ポールも数回程度、と本人達自ら証言している。

 

黄金期の真っただ中とは云ったが、仲が良いという条件を加えれば、「マジカル・ミステリー・ツアー」が黄金期最後となる。

 

ここから、ヨーコ・オノの出現により、バンドは崩壊への道筋へと舵を切る。

 

お~い、ヨーコ

 

奇遇にも

 

日本人

 

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